第3回 関東TDM


2004年8月21日、神奈川県津久井町・▼宮ヶ瀬ダムほとり、鳥居原ふれあいの館駐車場において、6月以降この場で月1回開かれることになったルノークリオ/ルーテシア乗りを中心にした集まり、関東TDM(ツールド宮ヶ瀬)が開催されました。


ドアを開けたスピダーの背後に、スピダーと同じドアの開き方をした日産シルビアが見える

「クリオばかりだともう見飽きちゃったからねえ」 なんて首を絞められそうなことを考えながら私は助手席に座り、ルノー車一族とはひと味違う、上下に揺すられ気味な乗り心地を堪能しておりました。てなわけで、今回は当方にとって珍しく、人のクルマの助手席に収まっての参加。小型ハッチなのに洋館のドアのように重々しく閉じるサッシュレスのドア。しかも車内の空気を逃してラクにドアを開閉できるようにと、ドアノブに手を掛けると窓が自動的にスルリと下がる。これぞホントの小さな高級車!? そのクルマの名は...


凹か凸か


真っ黒とはちょっと違うルーテシアRS
<< 珍しい黒のフェイズ2RS。メタリックのせいか黒に近いガンメタという感じ。あとで気づいたけど、まともにクリオを写しているのはこれ1枚だけ。オマケに自分のクルマで来なかったら、今回来た初代モデルは1台だけ...



>> 以前ならこんなに見かけるようになるとは予想もしなかったラグナ。そのうちサフランやアヴァンタイムのクラブが出来て、それらのクルマが並ぶシーンを見られるようになるのでしょうか?
金色のラグナ・フェイズ1と銀色のラグナ・フェイズ2が並ぶ



ボディは黒。ルーフは白のニューミニ・クーパー
<< 今回私が乗ってきたクルマがこのニューミニ。ルノーのシートの着座感が凹なら、これは明らかな凸。お尻をグイッと押されている感触は新鮮だった、というか落ち着かなかったというべきか。乗ると癒し系ルノーとは異なる世界が広がり、一口で言うと剛と柔の違い。



>> WRCのベース車両としてもおなじみのシトロエン・クサラ。これはそのホットバージョンVTS。ところでC2の公式サイトによるとVTSとは、▼Very tempting Supermini (大変魅力的な超小型車)の略だそうで。クサラの場合の“S”は何?
ノーマルのクサラより車高が低い、3ドアハッチのクサラVTS



高台になった道路沿いから駐車場を望む。ルノー車が並ぶ駐車場のすぐ先に宮ヶ瀬ダム。さらにその先に丹沢の山々が望める


アクセル踏まずに車の能力使い切る


スピダーが2台並ぶ
<< シルバーのスピダーのサイドウィンカーに注目。この時代のルノー各車のサイドウィンカーは横長タイプのハズ。それがこのクルマはまん丸で、種明かしをするとオーナーさん自らがレンズを変えたんだそうな。



>> スピダーのエンジンルームをのぞくと、サイレンサーに“柿本「改」”という文字を発見。言ってみれば、フランス料理を日本の食材を使って作るようなもの? 日仏どちらも異国のものを取り入れるのは好きそうです。
スピダーのサイレンサーに文字がプレスされている



RSジャン・ラニョッティの車内をのぞく
<< 1台のみ参加したRSジャン・ラニョッティ。運転席後ろにはチャイルドシートと扇風機があって微笑ましい。ミニバンの巨大な空間に一人で乗る若者とは対照的で、ある意味ではクルマの能力を目一杯使い切っている?



>> 高台になった沿道から駐車場を見下ろす。獲物(クルマ)が入ってくると、ぞろぞろと群がるさまはアリのようです。でもRSジャン・ラニョッティに集まるってことは、甘いもの(クルマ)より辛いもの(クルマ)が、みなさんお好き?
クルマの周りに10人以上の人が群がっている



駐車場でウダウダしていると、ブオーンといい音をさせながら、この駐車場の存在に気づかず通り過ぎてしまう人がいて、みんなが「あ〜ぁ」。ここに来た人でも迷ったという声が多数あり。それはナゼ?

駐車場入り口の看板には、「駐車場」も「P」も、はたまたここのウリでもある「湖畔庭園」「岬の展望台」「遊覧船」のいずれの文字も無く、代わりに「ふれあいの館」という大きな文字が。またこの地の名である「鳥居原」もごく小さく書かれるのみで、ここにどんな施設があるのか、わかりきった人が看板を立てたことが伺えます。ほかの観光地でも交差点の直前に小さな案内板が立っていて、危うく見落としそうになって慌てることがよくありますが、「ふれあいの館」の看板を立てた人も、そんな小さな看板を立てる人同様、ドライバーの注意力・想像力を育てようという気配りが感じられます。


鳥居原エリアの駐車場は「ふれあいの館」の看板が目印

どちらの方向から来ても駐車場入り口に白地に黒文字で、“ふれあいの館”と書かれた大きな看板が見える

【左】湖岸を右手に望んで来る場合の駐車場手前の眺め。
【右】湖岸を左手に望んで来る場合の駐車場手前の眺め。


さて、せっかくなのでニューミニのことをもう少し語っておきましょ。クリオと違うのは、硬質感以外にはクルマ全体に漂う高級感。ヘッドライト+グリルが丸ごと開くボンネット。そのとき姿を現すボンネットダンパー。センターコンソールのいかにもコストが掛かっていそうなボタンなど、プラスティッキーだって良いじゃないか!と開き直っている庶民派クリオとの生まれの違いは明らか。いうなればベースグレードがすでにルノーのバカラ・イニシャルのレベルにあるようなものですか。

そして翌日。あれっ、こんなに乗り心地良かったっけ? 自分のクルマに乗ると、刺激があるのに安楽さもあるという、すっかり馴染んでいた世界がいつになく新鮮。

Merci New Mini


− 第3回 関東TDM おわり −





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