かなまら祭り (1)
| (1)神輿の御霊入れ式 | (2)神輿が街を巡幸する |

2004年4月4日 川崎市の川崎大師にほど近い若宮八幡宮・金山神社において、江戸時代起源の祭事、かなまら祭りが開かれました。


川崎大師を背景に、女装した人たちがエリザベス神輿と呼ばれる御神輿を担ぐ

このページは性的内容を含みます この祭りは男性の象徴に関するものです。それもおそらくアナタの想像を超える強烈なものなので、性的な内容が不快に感じるかたは直ちに前ページへ戻ることをオススメします。また職場や学校など人目につく環境でご覧のかたは、ひんしゅくを買わぬようくれぐれもご注意願います。

かなまら祭は、江戸時代に東海道川崎宿の飯盛女たち(めしもりおんな:宿泊客への給仕のほか夜伽のお相手もした遊女)の願掛けに端を発したそうな。商売繁盛や子授けなどのほか、近年はエイズ除けの意味合いもあります。TVや雑誌等では取り上げにくい事柄ゆえ、日本では知名度が低いのに、海外からはなんとツアーで訪れる人もいるそうで、今年はおよそ1万人が訪れたという、マイナーなのかメジャーなのかよくわからないワールドワイドなイベントになっています。では何とも風変わりな奇祭のチン入報告を手加減無しにお伝えしましょう。


性と鍛冶屋の神 別称かなまら様


神社本殿内部の中央に鍛冶屋の炉と鞴(ふいご)が置かれている
<< 鍛冶屋を再現した金山神社本殿内部。祭られている神は鉄の神。一方、性の神の由来の一つに、鍛冶屋の炉でフイゴと呼ばれる棒を前後に動かし作業するさまが、男女の交わりを思わせるから(すごい想像力だ)というのがあり、鉄のマラでかなまら様。下半身の病やお産等にご利益があるそうな。



>> 若宮八幡宮。金山神社本殿は左奥にチラリと写った八角形のユニークなもの。また境内に入れば数々の男性シンボルの御神体あり。面白珍しい商品も販売しているので、祭り以外で訪れても楽しめることでしょう。祭りの前夜(宵宮)はおぶっくと呼ばれる供物が、お米の粉で作られます。
本殿を除けば一見何の変哲もない神社。



人で埋まった境内で大神輿に御霊入れしているところ
おみこしの御霊入れ式が始まりました。境内は人で埋め尽くされ身動き出来ないほど。この祭りの人気ぶりがうかがえます。特筆すべきは外国人見物客の比率が日本の祭りで一番ではないかと思えるほど高いことでしょう。京都・祇園祭や同時期に開かれている諏訪大社の御柱祭など有名な祭りならともかく、ローカルな神社に世界各地から人が集まるというのも何だか不思議な光景です。


江戸時代はエロ時代 現代も?


神輿の中に数十センチほどの長さの木の幹が鎮座。その上から三分の一ほどの部分に、ナゼか斜めに切り込み線が入れられている
<< 上で紹介したおみこしに鎮座する、こうごうしい御神体は...  おみこしはこのかなまら大神輿と呼ばれるもの以外に、日立造船から寄贈された舟神輿、ある女装倶楽部から寄贈されたエリザベス神輿の計3基あり、いずれも載っているのは男性シンボル。



>> 手前は舟神輿。奥の妙に生々しいのは(^^;エリザベス神輿。江戸時代は夜這いや男性売春の陰間茶屋があったように、性に寛容だったといい、現代も再びユルくなってきています。かなまら大神輿を現代的に解釈するとピンクのエリザベス神輿のようになるのかも。いわゆる神輿の正常進化!?
舟神輿は木でできた船の上に、黒光りする男性シンボルの御神体が載っている。エリザベス神輿は人の背丈ほどもあるピンク色の男性器で、なおかつリアルな形状でインパクトがある



桜の木の下で10人ほどの女性がタイコをたたいている
<< お神輿が街を練り歩く巡幸まで1時間ほどあるので、境内の露店を冷やかしたり太鼓の演舞を楽しみましょう。満開のサクラの下、太鼓がドンドコ響きます。しかしサクラが咲いているというのに寒かったなあ。クルマの外気温計はこの日の午後、4℃を表示してましたよ。



>> 志村けんのバカ殿様ではございません。珍満商店(はっぴに書いてある)のオジさんが 「ディス イズ ア Pen○○」 とジャパニーズイングリッシュを流ちょうに(?)操り、外人女性に話しかけていました。思わず引いている人もいたけど、真性の変なおじさんではないから、だいじょうぶだぁ〜!
バカ殿さまのように、顔を白くし、ほおを赤く染め、ちょんまげカツラを被った露店のオジさん



おたふくさんのような人形の髪型は男性性器のカタチ。金玉(きんぎょく)と万古と書かれた2本のお酒
露店で販売されていたものを、ごく一部だけご紹介。市中ではとても出せないような面白エッチさにあふれたモノを、これでもかというぐらいに販売しているものだから、そこかしこから笑い声が。


神様の後ろ盾あれば恥ずること無し


男性器のカタチをした丸太にまたがる外国人女性が、楽しそうにポーズを決めている
<< これは外国人女性に大人気。2つあるうちの大きいほうに、やはり人気があるもよう。大和撫子は控えめなのか、躊躇する人が多かった。それとも外人さんは、知り合いが近くにいないから、ということで吹っ切れていたのか。外国にも旅の恥はかき捨てのような言葉があるのかな?



>> こんなお祭りだけど神事だもの。子供さんもお囃子に参加しており、くだけた雰囲気。てなわけで子供連れで来た人も多く、それは何でも語れる良い家族の証し(笑)。子の死亡率が高かった江戸時代は、子供が性に関心を持ちだすと無事成長したと喜んだそうだし、この祭りは楽しむのが基本よ。
法被を着た子供が太鼓などを奏している



金山神社の文字とマツタケ風の絵が組み合わさったのぼり。神社は京浜急行・川崎大師駅すぐそばにある。御祭神は金山比古神(かなやまひこのかみ)と金山比売神(かなやまひめのかみ)

川崎宿では江戸府内出身者が大半を占めていたという10代を中心とする飯盛女たち、今でいう風俗産業に従事する女性たちは、鼻が落ちてしまうこともあるという恐い性病の梅毒避けと、商売繁盛を願いつつお花見を兼ねてこの祭りを楽しんだそうな。そのとき奉納物の男根で笑い騒いだといい、それはまさに今目の前で繰り広げられている光景そのもの。ところがその後奉納物の盗難等により、祭りは昭和50年代に再開されるまで何十年ものあいだ中断していたそうで、それが性に対しておおらかな時代だったか否か、と呼応しているのはきっと偶然ではないのでしょう。

昨今は性風俗が乱れていると言われるものの、明治以降の日本は発展のために西欧に見習えでやってきたと同時に、性風俗もキリスト教の同性愛や結婚と結びつかないものは罪悪という外来の価値観に一変したため、ここへ来て見失いかけていた自国のアイデンティティーを取り戻しつつあるだけ。と言えるのかもしれません。


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