NEW YEAR MEETING 2004


2004年1月25日 東京お台場・青海臨時駐車場 特設会場において、1979年以前に製造された国内外の車両展示を中心にしたイベント、ニューイヤーミーティングが開催されました。

ようこそ トラックの荷台に載せられた二体のピョンちゃん人形 ニューイヤー
ミーティング
へ!
昔のピョンちゃん(エスエス製薬キャラクター↑)は、97年にリニューアルされ洗練された現在のピョンちゃんと違い、高度成長期のハングリーさが顔に出ているというか、ちょっとコワかわいいところが、今となってはレトロな雰囲気。

このところフランス車関連のイベントばかり見ていたから、フランス以外の国のクルマ欠乏症にかかっております。前置きもそこそこに手のフルエがひどくなる前に見て回りましょう。


ひとつのクルマにふたつの名前


2ドアクーペ風の乗用車
<< 見た目スポーティというスペシャリティーカーの草分け、初代フォード・マスタング。以前クルマの会話でマスタングをわざとムスタングと言ったら、相手は古いなあとウケました。何のこっちゃ?という若者のために、年寄り気分で説明するぞな。日本では昔ムスタングと呼んでいたのじゃ。



>> デ・トマゾが最初に出したモデル、ヴァレルンガ。デ・トマゾの各モデルはフォードのエンジンを流用していたので、一部のイタ車好きには、あんなアメリカの血が入ったメーカーなんてと不評のようです。
丸みを帯びた流線型のボディ



シトロエンCX 25 GTi ターボ2! MT車でしかも右ハンドル。何だかんだ言っても結局フラ車を見てるし... 大きくそびえるリアウィングが装着されたCX 窓が開いていたので、思わず身を乗り出してのぞいていたら、オーナーさんに笑われてしまいました。

ご立派なリアウィングは3本の脚で支えられて、下の2ヶ所の隙間は当然空洞になっていると思うでしょ。でもなんと透明な樹脂がハメ込まれ、ふさがれている設計。???

ターボの出方はマイルドなのか訊いたら、身なりに似合わずドッカンターボなんだそう。プジョー106S16より、兄弟車のシトロエン・サクソVTSのほうがキレる走りをするそうだから、物腰柔らかそうに見えても、やるときゃやるのがシトロエン流儀か。そういえばCXのテレビCMに荒れ地で爆走するという、日本人が見たら度肝を抜くようなのがあり、シトロエンはゆったりしたリズムで走らせるものと思うのは、大きなカン違いかもしれませぬ。


時代がフローリアンに追いついた?


スクエアな形状のセダン
<< 日本車のお手本が豪華なアメ車だった時代、飾り気無いクリーンさが好きだった、いすゞ・フローリアン。でも当時は古くさいだのとバカにされていました。今ならこのクルマの良さが理解されやすいかも? かつて地元の個人タクシーで使用していた人がいて、これに乗れると嬉しかったなあ。



>> 和製アルファロメオとも呼ばれた、いすゞ・ベレット1600GT。通称ベレGは4灯式ライトが多いなか、一時期採用された2灯式は珍しい。▼クレイジーケンバンドが、歌詞の中でこの車名を連呼しているので、クルマ好きでなくても名前を知っている人は多いことでしょう。
アルファロメオにも似た2ドア車



幅広ボディの大型セダン
<< 子供の頃、自動車図鑑に見たことがない日本車が載っており、その幅広で外車のようなスタイルに目を奪われました。それがこの日豪混血、ロータリーエンジン搭載の▼マツダ・ロードペーサーAP。今見ても日本車らしさは感じられず、エキゾチックです。



>> フジキャビン! 静岡県の富士自動車(現小松ゼノア)が'55年に発表。自動車というより、雨風しのげる3輪スクーターといったほうが近いか。生産台数はわずか85台で、FRPボディを空冷2サイクル単気筒125cc(5.5ps)でまかないます。右側にドアが無いので前期型のよう。
前2輪、後ろ1輪、流線型ボディの3輪小型車
▼ FUJI CABIN



す、スゴ過ぎ。こんなにバスの降車ボタンを集めている人がいたなんて。(注:これでも写っているのは一部) 展示パネルに歴代のバス降車ボタンが何十個も並べられている 黄緑色のは押しても光らないから、ガーというショボいブザー音で押されたか判断しなきゃならなかったんですよね。

いやあ懐かしい... なんたって二十年以上ぶりに見たボタンもあって、これを見た瞬間、本国のクリオが全グレード展示されているのと同じぐらいの打ち震える感動を覚えました(笑)。


BXはBXでもシトロエンにあらず


フロントガラスが傾斜した中扉車
<< このツーマンカーはいすゞBA10で、車体は富士重工。バスはシャシーとボディを、別会社が分担して製造してます。現在は個人所有ながら、現役当時のままの塗装で社名も残っています。仮にここではエロ島キャバクラ観光ということにしておきましょう。



>> いすゞ・ボンネットバスで、この顔から推測するに型式はおそらく TSD(4輪駆動)。車体はリアの形状から、北村製作所と思われます(マニアな発言?)。昔のバスの基本塗装パターンの一つ、波形塗色がいい味出してます。
フロントは正四角形グリルで側面が雲形定規風の曲線塗り分けのボンネットバス



2灯式ライトのボンネットバスで、赤白2トーンのボディカラーが昔風
▼ ISUZU BXD30

<< いすゞでBXといえばボンネットバス。これは前期顔BXD。車体は川崎航空機(現川崎重工)。後期型4灯ライトの、愛嬌ある犬猫系顔も好きだけど、こちらもイイ。何を隠そう、今回最も楽しみだったのがこれらのバスが見られること。試乗会も行われるとなれば、乗らない手はありません。



>> 昭和40年代初期の通勤ラッシュ風景? 会場周辺を回るBXD試乗会は大人気。乗車前に乗り心地が悪いと説明されたけど、満員で荷重が掛かったためか、現代のバスとさほど変わらず。ただし遵法速度で走っていてもエンジン音が苦しそう。もっともMaxフタ桁km/h程度しか出ないらしいそうな。
通路も立ち客でギッシリの試乗中の車内風景



ボンネットバス試乗中に信号待ちしていると、驚いた歩行者達がケイタイカメラで撮りまくるという人気アイドル状態。ん〜地味なクルマ乗りには知られざる世界だ、こりゃ。お台場という土地柄観光バスも多く、対向してきた観光バスの運転手さんもことごとく注目。特に年輩の運転手さんは若い頃にボンネットバスの思い出があるハズで、ニヤけた顔にうわあ懐かし〜いという文字がクッキリ書かれており、すれ違いざまチカラ一杯脇見運転に励んでおりました。

でもさらに自動車イベントらしかったのが、家族参加の何人かのお母さんが「あっ、356だぁ」などと、窓から見えるマニアックな車名を何度も何度も気持ちいいぐらい言い当てていたことです。お父さんや子供が言うならともかく、普段ではまずあり得ない光景だけに、家庭内での幸福な会話で常日頃から相当鍛えていることがうかがえました。

ボンネットバスの先には超近代的なフジテレビ社屋が
この世から消えた多くの同期よ、あれがフジテレビだ

2003年10月に大都市圏で始まったディーゼル車規制により、このボンネットバスも100万円前後もする排ガス除去装置DPFを装着しての参加です。環境に悪いといっても、台数も走行距離も極端に少ない旧車にとってツライこのご時世。やはりここは規制の言い出しっぺでもあり、発言につい本音が出てしまう、いつまでも子供の心を失わない石原慎太郎都知事に、旧車乗りの葛藤をつづった「太陽が沈んだあとの季節」でも書いてもらい、その後に思わず旧車の救済措置を口走ってしまうのを期待するのが自然な流れというものでしょう。


− NEW YEAR MEETING 2004 おわり −





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