Arrivederci MUSEO ALFA ROMEO Meeting - 3


2003年9月7日・8日 パシフィコ横浜〜箱根町・山のホテル〜クレマチスの丘において、Fiat Auto Japan 主催によるアルファロメオのミーティング&ツーリング、第三回 Arrivederci MUSEO ALFA ROMEO Meeting が開催されました。
広場に数十台のアルファロメオが円弧状に並べられている
クリオ・セディチ ヴァルヴォーレ! な、なんだいきなり? いや、自分のクルマもイタリア語で読めば、このイベントにふさわしい感じがするでしょ。イタリア語といえば、このイベントタイトルにあるアリヴェデルチとは「さようなら」や「また会いましょう」という意味。第1回は2001年に開催されたアルファロメオの博物館・MUSEO ALFA ROMEO 最終日に行われ、このようなイベント名がつけられました。

あれから2年。イタリアへ帰ったアナタは、もう日本のことを忘れかけているのでしょうね。てなわけでムゼオアルファロメオを風化させてなるものかと、今年も多くのアルフィスタが、箱根ツーリングのスタート地点・横浜に集結しました。


実利のコーダトロンカ


流線型の2ドアクーペ
<< Giulietta SZ。この SZ にはリアが丸みを帯びた SZ1 と、モデル末期に coda tronca と呼ばれる、リアを垂直に断ち切ったカタチに形状変更された SZ2 があり、この個体は SZ2 です。



>> コーダトロンカは見た目の新しさだけでなく、空力特性が有利になるといわれています。アウディTT 初期モデルに、ヨーロッパの高速道路で事故が多発したのも、あの丸みを帯びたテールが高速安定性を失わせる一因になったため、と言われていますしね。
丸みを帯びた車体が最後部で垂直に断ち切られている



戦前のアルファを彷彿とさせる、優雅なボディデザイン
<< '67 2600SZ。総生産台数わずか105台。クセのあるマスクと優雅なボディラインは、何やら心に引っかかるモノあり。なお SZ とはスプリント・ザガートの意。後述の ES30 も含め、先鋭的なモデルを生み出すカロッツェリア、Zagato らしいプロダクト。



>> シック! 濃いグレーの外装に赤い内装が、大人の世界を醸し出す Giulietta Spider。スピデルとはもちろん小型オープンカーのことで、直訳すればクモ。屋根が無いために車高が低く、タイヤが踏ん張って見えるさまを、クモに見立てているんですね。
クラシカルなスタイルのオープンカー



このジープのようなクルマは!?

オッ、グリルがアルファの盾のカタチになっている!
ジープそっくりなカタチ。屋根つきの運転席。トラックのような屋根の無い荷台。 名前は 1900M。4WD でエンジンはなんと DOHC! いやあ、こんなクルマが日本にあったんですね。

1900M は'50年代に軍需用モデル(AR51)を中心に、ごく一部は民需用(AR52)として、2タイプ合わせて2000台あまりが作られたそうな。それにしても悪路走行など、低速域での粘りが必要とされるクルマのエンジンが、回してナンボのDOHC。このエンジンは乗用車用からディチューンされているらしいとはいえ、実際のドライブフィールはどんなもんなんでしょう。


南のアルファ 北のアルファ


2ボックスでアルファとしてはコンパクトなクルマ
<< 70年代、国の雇用政策でイタリア南部・ナポリ近郊に工場を新設し(さすが国営企業)、誕生したその名も Alfa Sud(=南)。ハンドリングがアルファの名に恥じないと言われながらも、ミラノ産でなければアルファじゃない! しかもFFだ! と、当時は生粋のアルフィスタに継子扱いされたクルマです。



>> さりげなくマニアック! 5ドアハッチ 33 の派生車種、33 Sport Wagon。Sud → 33 → 145 と水平対向エンジンの系譜でもあります。Sud の頃は製造工場で錆の浮いた鉄板を平気で使っていたらしいものの、このクルマの時代はそんな悪業も無くなったそうな。
直線基調のシンプルかつ地味なデザイン



イタリアで Il Mostro(イル・モストロ:怪物)と呼ばれるこのクルマは、3連ヘッドライトのいかつい顔と小さなキャビンが特徴
<< FAJ広報部長サラ・セレリさんが最も好きという RZ:左と、私が Alfa の中で好きな車種の一つでもある SZ(ES30):右。SZ というとデビュー当時 CG TV イタリアロケ最後に流れた、Rossana Casale のアルバム Incoerente Jazz を思い出す...



>> 2台の 166 共に色むらがあるのではアリマセン。奥はヌヴォラブルー。手前はクリーム基調のパール色で、両車とも光の当たりかたによって色が七変化。クルマのキャラに合ったセクシーな色だなと感心しました。
シルバーに見えたり、薄青に見えたり、不思議な塗色



わび 錆でボロボロな車体が良い味を出している さび


広場でも会社でも社長は旗振り役


このミーティングの横断幕が掲げられたゲートを先頭に車両が並ぶ
<< 午後1時となり、いよいよ箱根へ向けてのスタート。先導するバイクはもちろんイタリアの DUCATI。旗振り役は FAJ社長エンニオ チェッリ氏。左端に立つのがサラさん。30秒間隔で一台づつスタートさせ、アナウンスで各車ごとの説明とオーナー紹介がありました。



>> これは Giulietta Berlina の高性能版 60年式 Ti (ツーリスモ・インテルナツィオナーレ)。この日の気温は20度台前半。「曇りで残念ですが」 なんてアナウンスされていたけど、むしろクルマも人も炎天下でなくてヨカッタ?
いかにも50〜60年代風のクラシカルなセダン



スタートの旗が振られたと同時に威勢よく飛び出して行くクルマがあれば、スタート地点を埋めた観客に手を振りながらゆっくり走り始めるクルマあり。また一人気ままなドライブあれば、「このクルマはオヤジ3人組です」 とアナウンスされ、観客の笑いを誘うクルマあり。

カップルが乗った Spider が観衆に見送られる
そんななか、「このお二人は昨日結婚したばかりです。これから箱根に新婚旅行ですね」 とアナウンスされたこの Spider に観客も拍手喝采。

やがて全てのクルマが出発し、パシフィコ横浜のセンター広場に再び静けさが戻ってきました。ガラーンとした広場には、先ほどまでの活気を伝えるものは、もう何もありません。ただ一つのものを除けば...

車道に敷かれたカーペットに、威勢よく走り出したクルマが残したタイヤ跡



参考 ▼ MUSEO ALFA ROMEO


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