French Cars Meeting in Motomachi



広告ポスターに写った人が DS を見てうなっているように見える
2002年6月30日、横浜元町商店街にフランス車が集まる、フレンチ・カーズ・ミーティング イン 元町が開催されました(主催:協同組合元町SS会 PROJECT FCM/後援:フランス大使館)。なお参加車は1973年以前に生産されたクルマに限るという条件つき。

(←写真) 「かっこいい...」「ヘンなクルマだ...」 のどちらを言っているようにみえるかはアナタの深層心理次第よ。

このミーティングはクルマ好きの集まりとは異なり、世間の人たちの前に多くのフランス車がさらされるという、滅多に無いシチュエーションがポイント。皆どう反応するのか興味深いです。結果を先に言うと、誰もが珍しそうにクルマをのぞき込む。ということはなく、大方の人はせいぜい横目でチラッと見るだけでクルマは石ころも同然(自分のクルマでもないのに涙)。ま、元町にはクルマより衣料や食べ物に関心が向いた人たちが集まるから(と思いたい)こんなもんでしょ。


オシャレは足もとから


>> じゃぁクルマを見て回るべ〜
注:生粋のハマ言葉(男子限定使用法)

アルピーヌA110。歳月を経たFRPボディは、いつまでも麗しいベテラン女優さんと同様、お肌が気になるお年頃。間近で見ないでえ。

商店街に並べられた Alpine A110



パーキングスペースに3台並ぶルノー車群
▼ RENAULT Dauphine

<< ルノー一族 ドーフィン / R5(サンク) / R4(キャトル) しかも石畳(タイルというのが正解か)と、70年代のパリのような光景。やはりオシャレは足もとから。唯一クルマがキレイ過ぎるのが現地仕様とは違う点。



>> ホイールボルトが3本+細いタイヤの初代R5GTL。欲しがりません、勝つまでは。ならぬバカンスのためなら。と必要最小限がキーワードだった頃のフランス車。リアタイヤが隠れ気味という謙虚さ(?)も、最近のフランス車では見られなくなりました。
青い初代サンク



シェフと日本人が設置されたマイクの前で握手
大勢の人が行列をつくり、ナンダナンダと野次馬モードで近寄ると、シェフが日本人を表彰するところ。みんなが拍手をしているので、つられて訳もわからず拍手をする自分...


水と油な関係


リアタイヤが完全に隠れたボディラインはクルマというより宇宙船といった感じ
<< 街並みから異様に浮いているスタイルに、通りかかった人はさすがに注目。古いシトロエンと日本の風景は100年間かき混ぜ続けても絶対馴染まなそう。さしずめ水と油なご関係。ところで ルージュの SM は珍しいと思いました。



>> パリの街並み度高し! 背景の店舗の雰囲気のほか、クルマが右路肩に停まっているので。クルマは前が CITROEN ami6 Break、後ろはその後継車 ami8。ami を見ると 「アミちゃん」 と、ちゃんづけしたくなるのは天然が入った顔のせい。
マヌケ面の(失礼!)アミ兄弟(姉妹)が仲良く並ぶ



白と黒のDSが並ぶ
<< シトロエンDS は昔のフランス車を象徴するクルマと言えるでしょう。同じラテン車でもイタ車の明け透けな性格とは対照的に、理解しようとしない人には一生その世界を見せてくれなさそうな隠微な雰囲気は、昔のフランス車ならでは。



>> 50年代のアメ車を思い起こさせるテールフィン、上下分割リアゲートを持つDSブレークのサードシート拝見。互い違いになってレッグルームを稼いでいるのね。ベージュのボディに茶系の内装と、いかにもおフランスな配色ざんす。←フランスというとナゼこんな口調になるの?
DSブレークがテールゲートを開放しているところ



灰色の初期型2CV
<< 昔の事務用品のようなネズミ色のボディカラーなど、道具に徹したところが魅力の 2CV。そういえば2馬力といいつつ実際にはもっと高出力。馬力をさば読みしがちなクルマも多いなか、スペック比べなんてどこ吹く風。これぞ自由の象徴だあ。



いかにもフランス人らしい身なりの人が芸を披露
大道芸を披露中。茶碗に注がれたワインをグイッと飲み干したあと、茶碗を水平にグルグル回していると、あら不思議。ワインがタップンタップンと復活。赤ら顔なのはお酒のせいなのか。元からの体質なのか。ボトルにはもう1/3しか残っておらず、おまけにグルグル回すだけでワインがどんどん増えるなら、もうボトルの量以上を飲んでいるハズ。そんな!?


歳月でしか得られないもの


>> グリルの中で吠えるベルフォールライオンも勇ましい PEUGEOT504D と後ろはシトロエンCX。205登場以前のプジョーは、遊びを覚える前の純朴な青年という気配が濃厚でした。かつてフランスで義務づけられていたイエローバルブもノスタルジア。
野暮ったいスタイルが魅力の 504



尻下がりのトランクに紅葉マークが貼られている。モスグリーンのボディの一部は白っぽく退色し...
<< 紅葉マーク! このクルマ、ボンネットもトランクも塗装のツヤが完全に消滅。塗装しなおせばキレイになる。でも塗装のヤレは一緒に過ごした時間の証。オーナーとの物語を感じさせ、地味ながら印象に残る1台。何ともカッコ良い。



元町は西欧的な雰囲気があるものの、それでも日本の町中で古いフランス車を並べたときの風景とのギャップは相当なもの。いったいフランス人はこれらのクルマはフツーのクルマだと思っていたのか。でも何度見てもドキッとする DS も、フランスでは敬遠されたどころかずいぶん売れたみたいだから、意識の中ではもはや日本のクラウンのように何の疑問も持たない存在になっていたのでしょうね。そこで思い出したのは、自分がなんて美味しい麺類なんだろうとよく食べるサンマーメン。ある日、

「サンマーメンって何? 魚が入っているの?」

と聞かれて横浜/川崎周辺だけのものだということを初めて知りました。富士宮やきそばも同じだけど、地元で当たり前過ぎるものは誰もその存在に疑問を抱かないもの。ローカルにとどまっていたがゆえ、他では味わえない世界が残されていたのですね、食べ物もクルマも。


− French Cars Meeting in Motomachi おわり −





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