'95 Lutecia16V 整備記録 (7) 01/10〜02/09



雨漏り
2001/10
ここ最近、大雨が降ったあとに必ず起こる雨漏り。それはルームランプケースの隙間からやってくる。この上に何があるのかといえば、そうアンテナ。こりゃ付け根が緩んでいるなと、外に回ってアンテナを上下左右にゆすると案の定グラグラ。

室内に戻ってルームランプのカバーを外し、中央にデーンと構えるナットを締め付けて一件落着。ただ締めるときにチカラ一杯やると、樹脂素材のアンテナ台座が、あ〜ぁ...(以下省略) しっかり締め付ける。さりとて締め付け過ぎてはいけない。という微妙なバランス感覚が要求されることでしょう。それにしてもどこまでもアナログ感覚がつきまとうクルマねえ。


ルーフを伝って滲むしずく
お漏らししてゴメンね

アンテナの付け根を室内側から見る
中央のナットを締めて解決



オイル交換で発覚 危ない事実
2001/10
エンジンオイルの交換をしました。今回のオイル交換はオイルディップスティックの穴からオイルを吸い出すオイルエクストラクターという機材を使って上抜きに挑戦。

あらかじめ予習しておくと、このクルマに入るオイルの総容量は説明書によると 6.2リッターと小柄な外見に似合わずかなりの大食漢(フェイズ1・16Vより容量が増えています)。


オイルエクストラクターに吸い出された使用済みオイル
で、どのぐらい抜けたかというとピッタリ3リッター。このオイル交換前にオイルディップスティックと計器盤に示されるオイル計を確認すると、両者共にちょうど Minラインを指していました。とするとこのエンジンはオイルの総容量の半分まで減ってもギリギリ許容範囲ということなのね。

エンジン下側にオイルを抜く穴がある
全部抜けたのか確認するためエンジンの一番下にあるオイルドレンプラグ(→写真上)を外してみると、しずくしか出てこない。ってことで上抜きでほぼ完全に抜けていました。

(→写真下)オイルドレンプラグを取り外すのに使用するソケット。フランス車特有の四角の8mmタイプ。参考までにメーカーと型番を書くと Koken の 3110M。


トボけたオイル計

さて、今回ビックリしたこと。それはオイルを全て抜いても計器盤のオイル計がなんとMinよりも少し上を指すということ。※ オイル計はイグニッションをONにした状態(エンジンを掛けない)で数秒間のみ表示。どうやら3リッター以下になるとメーターの針がそれ以下に下がらなくなる模様。メーターを見てまだ大丈夫だなんて思っているうちにオイルがスッカラカンなんてこともありえるので、ときどきボンネットを開けてオイルディップスティックで確認しましょ。

min の更に下を指す針 イグニッションOFFまたはエンジン起動中はこの位置。
min のわずかに上を指す針 ★注目 オイルがゼロでもMinより上を示す。3リッター入れたときもこの位置。

min - max ちょうど中間を指す針 4リッター入れた状態。
max のわずかに下を指す針 5リッター入れた状態。6リッター入れると当然これより上になります。


最後にこのクルマのオイル消費量について。取説によると1000km走って1リッター以上消費する場合はディーラーにご相談を、と書かれています。ではこの個体はと計算すると0.375リットル/1000kmでした。オイル交換時に6リッター目一杯に新しいオイルを入れておけば、Minライン(=3リッター)に減るまでは8000kmかかる計算。胃袋は大きいけれど、案外食べ貯めの効く個体か。他のクルマの消費量が知りたいところです。


ストップランプ球が切れた
2002/02
ある日の夕方。右後ろのストップランプ&リアランプが点いていないことを後続車に反射する光で確認。整備不良車でキップを切られるのではないかと、まだ1度も手にしたことのないあこがれのゴールド免許に挑戦中の私(涙)は焦りました。まったくランプ一つ切れただけで生きた心地がしなくなるものですね。

帰宅後に、もしや接触不良なだけではないかとリアランプあたりを素手でポンとたたくと、アッ点いた! しかし運転席に戻り、もう一度スモールライトオフ・オンをすると二度と点灯しなくなってしまいました。自分で電球の息の根を止めてしまった罪滅ぼしとして、以下にストップランプ球の交換手順を書きます。

ストップランプ球交換

ストップランプ&リヤランプは一つのバルブで兼用しているので、なし型バヨネットタイプバルブ・21W/5W を1個用意します。



バンパーが傷つかないように隙間にタオル等をひいて作業するとよいでしょう。ちなみにこのクルマは以前追突された記念に、リアバンパーを微妙に後ろ下がりにカスタマイズ済み。ランプとの隙間が広いおかげで作業しやすく助かります(涙)。



トランクにあるリアライトクラスター取りつけネジを手で回して外します(矢印参照)。ネジが外れたらリアライトクラスターをゆっくりと手前に少しだけ(ここ肝心)引き出します。



ボディとリアライトクラスターはケーブルでつながっているので、接続部分のタブを外します。



リアライトクラスターの2ヶ所のタブを外します。



電球が現れます。切れた電球は押しながら回して外し、新しいモノと交換しましょう。これで電球 「だけ」 は1ヶ月前に登録された新車より新しくなりました。説明しないと新車より新しいことに誰も気づかないところがオシャレです。


上記と逆の手順で再びリアライトクラスターをボディに取り付けします。なおその際クラスターをボディ側下にある溝にハメることに注意。

ということで工具は一切なしでストップランプ球は交換できます。ううっ、たまには整備性のいいところもあるのね(また涙)。


ステアリングのガタ発生
2002/04
ルーテシア1で一番メジャーなトラブルは何? と聞かれたらステアリングシャフトのガタと答えるのが一般的じゃないかしら。そのくらいガタが出たという話は聞きます。でもフェイズ2以降のクルマでガタが出たという話は聞かず、フェイズ1の人は何かと大変だ。と人ごとのように思っていました。

ところがところが。人ごとのハズのフェイズ2の異変に気づいたのは、昨年11月のクリオミーティングの日。それ以後症状は徐々に進み、特に2月以降は急激に悪化。

そういえば、クリオミーティングをさかのぼることさらに半年以上前から、ステアリングを左右45度くらいに回すとカコンという非常に小さな音と、何かに当たっているような感触が手に伝わってきていました。これとガタが関連しているのかは定かでないものの、思い当たる人は覚悟をするのだよ。

ガタの主な症状

ステアリングのダイレクト感が減り、ユルイ感じになるのはモチロン、路面からの反力が不自然。それはちょうど2つの磁石の同極を向かい合わせたときの感触に似ています。手応えが増した次の瞬間スッポリと反力が抜けたりという気色の悪さ。おまけにフル加速時のトルクステアが、正常なときの何倍にも増幅。

ナルホド、ガタってこうゆうものだったのかと感心している場合ではありませんでした。ある日何かのはずみで突然直るんじゃないかとわずかな望みを残しつつも、生き物のように自然治癒するわけもなく、ステアリングフィールの悪さに、こりゃもう耐えられんと修理に出したのは、症状を自覚して半年近く経ってのことでした。


ステアリングシャフトを交換
2002/04
修理依頼当初は溶接するという話だったものの、結局新品の Steering Shaft を取り寄せ交換。外した部品の下方(写真の黄色枠部分)を触るとグラグラします。

ステアリングシャフト
←足回りへ ステアリングへ→

修理後のクルマを受け取り、その感触を確かめようとステアリングを回し始めると、間髪入れずに返ってくる手応え。遊びが全く無い! 気持ち良い! 新車の頃はこんなにピシッとしていたんだあ。思わず初心忘るべからずという言葉が浮かびました。

フェイズ2はフェイズ1の問題点はほとんど対策されているのに、相変わらずステアリングシャフトの耐久性には難あり。ということは、ルノーはここが弱い構造のままでよしとしている、と深読みすることもできます。実際ここで衝撃を吸収するようにわざと弱く作り、上部に影響を及ぼさないように、という意図らしい... 寿命を延ばすのは、据え切りを極力避けることぐらいしかなさそうですね。


ガタ修理ついでの整備
2002/04
ステアリングシャフトの修理のついでに、定期点検も受けました。10月車検なのにナゼ4月にやるんだというのはさておき。

エンジン・タペットカバーのパッキン交換
エンジン周りにずいぶんとオイル滲みが出ていたけど、これで低減できるか。

オイルフィルター交換
オイル交換は自分でやるので、オイルを抜かずにフィルターだけを交換してという珍依頼。

ブレーキローター交換
ネットで発見した中古品をタダで譲りうけ活用。


サテ、ガタの話をもうちょっと掘り下げてみたいと思います。

ヨーロッパの各メーカーはパーツは劣化したら交換すればいいと気軽に考え、パーツ1つ1つの耐久性にはあまりこだわらないようです。そのかわりシャシーなど根本的なところは頑丈に造り、トータルで日本車以上のロングライフを狙った設計だと聞きます。そう考えるとクリオ1の明らかに耐久性のないステアリングシャフトも消耗品の一つだとあきらめるのが、精神衛生上よさそう。

しかしメンテをすればリフレッシュできる構造になっているということは、クルマを丸ごと使い捨てにしない、モノを大切にするという意味で、環境にも優しいということ。さすが環境意識の高いヨーロッパ的発想。

ということで年季が入ってきたクルマを修理した人は、これぞヨーロッパ流クルマとのつきあいかた。おまけに20世紀の使い捨て文化を否定する、環境に優しい21世紀のライフスタイルだ。と大いに自己満足と優越感に浸りましょう(たかが修理でそこまで言うとは今度は人間がコワレタ!?)。


サマータイヤを選ぶ
2002/09
古風 vs イマドキ 商売スタイル対決 勝者はどっち?

「結婚している? それとも独身?」
「年齢層は 20代? 30代?」

これまでに何度もお世話になっているKさんに電話をすると、矢継ぎ早に問いかけてくる。この会話だけでは身の上相談のようで、相変わらず濃い〜(↑語尾上がり)人だなぁ。と苦笑しているうちにも質問はさらに続く。

「一人で乗ることが多い?」
「ハイ(↓語尾下がり)」

「それでは心理テストです。片側2車線の道路をクルマで走っていると、自分の車線前方に信号待ちで4,5台のクルマが止まっています。隣の車線にはクルマがいません。サテどうする?」
「ラッキーと思って車線変更する!」

「雨で周りのクルマはスピードダウンしています。サテどうする?」
「ステアリングフィールと相談して大丈夫だと判断できればあまりスピードダウンせずに走る」

電話で一番最初に、サーキットは走らないし軽快感を考え、インチダウンも辞さないという話をしたら、アア、そうゆう手もあるなと言った先方の結論は。

「そうゆう乗り方をしているなら、今まで履いていたコンフォート系の MXV3A のようなタイヤでなく、万が一のことを考えグリップを重視して、ポテンザ、それとミシュランやピレリならスポーツ系タイヤにするべき。欧州のタイヤは特定の車種に照準を合わせた設計をしているんだ。MXV3A は(サイズが適合していても)16V を想定して造られたわけじゃないんだから。そもそも 16V はアクセル踏んでブレーキ掛けてと、加速と減速を楽しむモデルなんだからサ。だろ?」

と来たもんだ。“パパは何でも言うことを聞いてくれる”型商売が主流のなか、頑固オヤジ系Kさんワールドここに健在なり。

じゃあ今度お店で詳しい話をしましょうよ。ということで受話器を置いたその日。そういえばタイヤの相場って今どのぐらいだとネットで検索すると、目に入ったのは、とあるタイヤ通販専門店のサイト。そこに現れたデフレな数字に、我が心は、にわかにさざ波立ち、Kさんの顔を思い浮かべつつ思わず注文ボタンをクリック。あー押してもうた。





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