'95 Lutecia16V を見る (4)
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フロントシート
もはやノスタルジア あのフランス車のシート

かつてのフランス車らしさが濃厚に残るふかふかシート。フェイズ2・16V では Clio Williams と同型シートを使用。見るからにクッションの分厚いこのシートは、スポーティモデルなのにパフッと優しく包み込まれる癒し系、という意表を突く面白さがあり、まるで応接間を抜け出してきたソファーのよう。

しかし近年のフランス車はすっかりシートが硬くなり、これをフランス車らしさがなくなったと嘆くべきか。でもフランス車らしさが溢れる初代サンクは、フランス車は4(5)ドアが常識の時代に、核家族化の影響で3ドアハッチという裏切り行為(?)でデビュー。そう、常識は時と共に変わるもの。ふかふかシートに座って思う、変化の激しい近頃の自動車界なのでした。


シートパターン
シートパターン
黒地に水色とグレーの幾何学パターンという不思議なエスニック調の柄。この柄は正規輸入されていないラグナ RTI にも採用されていて、Jarama という名がついています。Clio Williams のシートパターンと遠目には似ています。


人間中心主義
フランス車に乗れば誰もが明らかに優れていると感じる点は、なんといっても掛け心地が良いシートでしょう。疲れという言葉を知らぬシート。座るたびに設計者の良心を感じずにはいられませんよ。

見た目の豪華さはまるで追求していないかわりに、目に見えないところも手抜き無し。フランスカーメーカーの、使う人が心地良くあって欲しいという思想がありありと伝わってきます。日本では先祖代々言い伝えられてきた“フラ車はやたらと壊れる伝説”を未だ根強く信じている人が多いおかげで、まれに造りのツメの甘さでトラブルになったときに(大ハズレ車もたまにあるらしいけど・・・)、ほらやっぱり!と悪いところばかり強調されがちなのだけどネ。


シフトレバー
シフトレバー
シフトレバーの上に見える丸いツマミは、シガーライター、その隣の四角いボタンが、電動ドアロックスイッチ。そしてその上の蓋が灰皿です。


シフトのリバース位置はプジョーが90年頃に国際標準化した一方、このクルマは相変わらずフランス車伝統のスタイル。シフトノブ根元のリングを引き上げ、左上に入れる構造になっています。シフトフィールはルノーらしく剛性感があり、それも硬質のゴムで出来ているような感じ。ゴクッ・ゴクッと少し重めなタッチなので、シフトノブが少し大き目なのも慣性のバランス上マッチしています。


ペダル
ペダル
ルノーマークの菱形をしたクラッチ&ブレーキ。クラッチは油圧式でないので、クリオRS2.0 と比べても圧倒的に重く、健脚な人でないとツライかも。16Vを運転して健康維持を!?


ルームランプ
ルームランプ
黒く突き出した部分が、電動リモコンドアロックのセンサー部です。ルームランプのスイッチは、シーソー式になっているので、運転席/助手席同時に点灯させることは出来ません。


サンバイザー
サンバイザー
運転席側、助手席側共にバニティミラー内蔵。運転席側はご覧の通りフタがついています。でも運転中に開けて、自分の容姿に見とれて事故を起こさないように注意しましょう。


ドア内部
ドアポケット
間口の広いドアポケット。バチャンという音でドアが閉まったサンクやプジョー205 と違ってバスッと閉まり、フランス車もこの世代から飛躍的にクオリティアップしているのが実感できます。


パワーウィンドウ/ドアミラーコントロール
パワーウィンドウスイッチ
ドア取っ手下部に付いています。助手席側パワーウィンドウはワンタッチ式ではないので、料金所では少々面倒。丸いつまみはドアミラーコントロール。


リアポケット・灰皿
リアポケット・灰皿
リアにも収納スペースがあります。ただし灰皿は、なぜか右側にしかついていません。左はその分アームレストが長くなっています。


リアシート
リアシート
リアシートにヘッドレストがつくのはフェイズ3から。後席ヘッドルームが不足気味というのはフランス車伝統のスタイル(?)。

外から見ても、ルーフラインが運転席あたりをピークにうしろになるに従い下がっていくフランス車特有の猫背ルーフです。


テールゲートの角度に現れるお国柄
フランス車ってルノー/プジョー/シトロエンともに、テールゲートをクーペ風に倒すのが好きなんですね。メガーヌ、306、クサラなどなど。これと対照的なのがイタリア車。Y10、プント、アルファ145 など各車ルーフの後端を伸ばし、テールゲートを可能な限り垂直にして、室内空間を広げようとしています。

フランス車の中でもトゥインゴはルーフラインを出来る限り延長しているところが、イタ車と共通していてフランス車としては新しい傾向です。またクリオ2やメガーヌ2もテールゲートを起こしました。そんな視点で見るとテールゲート倒す至上主義からルノーは決別したのかな?


Cピラー
Cピラー
ハッチゲートの所で一気にルーフが下がり、開口部が上下に狭くなっています。ここに補強が入って剛性を上げているのでしょう。

ルームミラーを見ると、意外と後方視界が制限されていることに気づきます。


トランクルーム
トランクルーム
車のサイズを考えると広いです。右側にはCDチェンジャーを取付けているものの、これまで音飛び経験ゼロ。スポーティモデルとはいえ、そこはフランス製乗用車を証明しているのであります。





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